大谷翔平、7回途中2失点6Kの好投&160キロ 12日ぶり先発で3勝目の権利

7回途中2失点と好投したエンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】
7回途中2失点と好投したエンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

7回に突如制球が乱れ降板も…サイ・ヤング賞右腕のヘルナンデスに投げ勝つ

 エンゼルスの大谷翔平投手は6日(日本時間7日)、敵地でのマリナーズ戦で今季5度目の先発登板に臨んだ。2010年のサイ・ヤング賞右腕フェリックス・ヘルナンデスとの投げ合いで、6回0/3を6安打2失点6奪三振と好投。7回に突如制球が乱れて降板となったものの、今季3勝目の権利を持ち、マウンドを降りた。

 大谷は前回登板の4月24日(同25日)アストロズ戦は6回途中4失点で勝敗つかず。それでも、先発投手として今季メジャー最速となる101マイル(約163キロ)をマークするなど、インパクトを残した。その後、エース右腕セベリーノから4号本塁打を放った27日(同28日)のヤンキース戦で左足首を捻挫して途中交代。当初予定されていた1日(同2日)の本拠地オリオールズ戦での先発は回避していた。

 中11日でのマウンドとなったこの日は、先頭ゴードンを初球の直球でニゴロ。セグラには粘られたが、7球目のスライダーで空振り三振に仕留めた。さらに、カノは3球目のカーブで右飛。開幕後は初めてコンビを組んだ捕手リベラの好リードもあり、カーブを有効に使って11球で3者凡退に抑える好スタートを切った。

 2回には味方打線がヘルナンデスからホームラン2発で2点を先制。その裏、大谷は先頭クルーズをスプリットで空振り三振。シーガーには98マイル(約158キロ)の直球をセンター前に運ばれたが、ハニガーはスプリットで3球三振。ヒーリーにはストレートの四球で得点圏に走者を進めたものの、ズニーノはスプリットで遊ゴロに仕留めた。

 3回は、先頭ギャメルを空振り三振、ゴードンを右飛、セグラを二ゴロと11球で3者凡退。4回は先頭カノを右飛、クルーズはスライダーで一邪飛。シーガーへの4球目は99.5マイル(約160キロ)をマークしたが、続く99.3マイル(約160キロ)の直球は左前打とされる。それでも、ハニガーはスライダーで三振に仕留めて3アウトとした。

 5回はヒーリーを右飛、ズニーノはスライダーで空振り三振も、ギャメルの高いゴロに大谷がジャンプしながら掴みきれず内野安打。ゴードンには直球をセンター前に運ばれ、一、三塁とされた。だが、ここでエンゼルスがチャレンジ。ギャメルが三塁にスライディングした際、体が浮いてベースから体が離れていたため、判定が覆ってアウトとなった。

 エンゼルスは6回、リベラのタイムリーで1点を追加。この回途中でヘルナンデスは降板となった。さらに、トラウトが救援ブラッドフォードから3ランを放ち、6-0と大きくリードを広げた。大谷はその裏、セグラをカーブで中飛、カノを直球で中飛。2アウトからクルーズにはカーブが抜けてメジャー初死球を与えるも、前の打席まで直球で2安打を許していたシーガーはスライダーでニゴロに打ち取り、この回も危なげなく無失点に抑えた。

 しかし、7回は先頭ハニガーに直球をセンター前に運ばれ、この試合初めて先頭打者の出塁を許す。すると、ヒーリーにはフルカウントからスライダーをレフトスタンドに運ばれ、2ランを浴びた。さらに、ズニーノにはストレートの四球を与える。7回に入って突如制球が乱れ、ここで降板となった。大谷がダグアウトに向かうと、マリナーズファンからはブーイングも起こった。2番手アルバレスは後続を立ち、3点目は許さなかった。

 大谷は今季最多タイの98球を投げ、ストライクは59球。防御率は4.10。勝利投手の権利を持ってマウンドを降りた。

(Full-Count編集部)

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