中学硬式5団体が「反発しあっても仕方ない」 夢の“日本一決定戦”が来夏に実現
シニア・林清一会長「交流することで他の良さを感じられる」
株式会社エイジェックは30日、東京都内の同社で記者会見を開き、中学硬式野球の5団体(リトルシニア、ボーイズリーグ、ポニーリーグ、ヤングリーグ、フレッシュリーグ)による「エイジェックチャンピオンシップ」を来年夏に開催すると発表した。各団体の選手権優勝チームが参加し、“中学硬式日本一”を決める。
昨年、男子チームは都市対抗野球に初めて出場し、女子野球チームも2021年の第16回全日本女子硬式クラブ野球選手権大会で日本一に輝くなど、野球に力を注いでいるエイジェック。次に注目したのが「若い世代の育成」だった。古後昌彦代表取締役社長は「子どもたちは真剣勝負の中でもっともっと成長できるのではないか。今までにない協力関係のもとに、真剣勝負の場を設けたい」と意気込みを現した。
今回発表したのは「エイジェックチャンピオンシップ 中学硬式野球5団体日本一決定戦」。各団体の選手権を優勝した5チームが対戦し、日本一を決める。第1回大会は来年の8月中旬ごろ。NPBの主要球場で行われる予定だという。
各団体が交流する中学硬式野球の主な大会に「ジャイアンツカップ」がある。中学生の“甲子園”とも言われる同大会は、各地方の予選から全連盟で行うため、本戦に出場する団体が一部になっている場合もある。日本リトルシニア中学硬式野球協会の林清一会長は「それぞれの団体がそれぞれの特色を持っている。いいところも悪いところもあるが交流がないと知りえない。5団体が交流することで他の良さを感じることができる」と“新大会”設立の意義を語る。