大谷翔平はサイ・ヤング賞候補の“4人の1人” 米データサイトが分析、受賞の条件は
「ファングラフス」はバーランダー、大谷ら4投手をアCY賞候補に挙げた
エンゼルスの大谷翔平投手は今季、投手として23試合に登板し、11勝8敗、防御率2.58をマーク。136回を投げて181三振を奪い、初の規定投球回到達まであと26イニングに迫っている。野球専門の米データサイト「ファングラフス」はサイ・ヤング賞の候補の一人に挙げ、アストロズのジャスティン・バーランダーら他の候補投手が200イニング近くまで投げられない状況になれば、大谷に「確実にチャンスが出てくるだろう」と伝えている。
ア・リーグのサイ・ヤング賞争いはバーランダー、ホワイトソックスのディラン・シーズ、レイズのシェーン・マクラナハン、大谷の4人に絞られたと記事は解説。そのうち、バーランダーとマクラナハンは現在負傷者リスト(IL)入りしている。今月中に復帰の見通しだが、どれくらい遅れるかが賞争いに影響しそうだと予測している。
現時点でバーランダーは防御率トップ(1.84)、マクラナハンはxERA(予測防御率)、シーズが「ベースボール・リファレンス」のWAR、大谷はK%(奪三振率)でトップに立つ。イニング数はバーランダーが152回、マクラナハンが147回1/3、シーズが162回、大谷は4人のうち最少の136回。これは大谷の大きな“弊害”になっており、マクラナハンはWARが低く、IL入りしているため数字を積み重ねられない状況にあると指摘する。
こうしたことから、現時点ではバーランダーが「最有力」としている。しかし、故障離脱によって「扉は開いており、他の候補者が誰も200イニング近くまで投げることができなければ、オオタニにも確実にチャンスが出てくるだろう」とも。大谷の今季登板は残り4-5回とされている。今後の投球次第では投手最高の栄誉を手にする可能性もありそうだ。
(Full-Count編集部)