大谷翔平は投球間隔の長い投手 ピッチタイマー&守備シフトの制限はどう影響?
来季からMLBではピッチタイマーと極端な守備シフトの禁止などが導入される
メジャーリーグ機構が新たに来季導入を決めた新ルールの「ピッチタイマー」と極端な守備シフトの禁止。投球間の時間に制限を求めること、塁間に野手3人を配置することを禁ずることなどが新たにルールとして定められることになる。米メディア「ニューヨーク・ポスト」紙はこの来季からのルール変更が球界にもたらす影響について考察。投打二刀流でプレーするエンゼルスの大谷翔平投手への影響についても触れられている。
「ピッチタイマー」で、投手は走者なしで15秒以内、走者がいる場合は20秒以内に投げることが求められ、制限時間を超えれば1ボールが増える。記事によれば、投球間隔の長い投手の多くはリリーフの投手たち。走者なしの場面で250球以上投げた投手の中で投球間隔の長い投手50人のうち、先発投手は3人だけ。そのうちの1人が大谷だという。
記事では主にリリーフ投手において投球間隔が短くなることで考えられる影響についても指摘。「それによって回復ができなくなり、1球1球全力で投げることができなくなって、球速を落として制球重視にするか、変化球により頼ることを強いられるのか」としており、間隔の長いベテラン投手たちの去就にも影響を及ぼす可能性も示している。
また、極端な守備シフトの禁止については、大谷が守備シフトの影響を最も受けていることに言及。シフトがなければ、大谷の打率が2分向上することに触れ「このオフシーズンにオオタニをトレードで獲得しようと考えているなら、考慮に入れるべきことだ」と指摘。極端なシフトの禁止により、成績の向上が期待され、ひいては大谷の市場価値の向上にも繋がるかもしれない。
12勝目を挙げたアストロズ戦後に「まずは合わせてイメージしながらいきたい。投手だけでなく打者の間合いだったり、そこら辺も難しくなるんじゃないかなと思うので、打席の中で困る前にイメージしたいなと思います」とルール変更について語った大谷。プラスに働くのか、それとも……。新ルールの影響がどう出るかは来季の注目ポイントになりそうだ。
(Full-Count編集部)