プホルス、現役ラストゲームに万感 通算703HRの大記録「オフの時間を満喫したい」
最後は2安打…スタンドからは万雷の拍手
■フィリーズ 2ー1 カージナルス(ワイルドカード・日本時間9日・セントルイス)
カージナルスのアルバート・プホルス内野手が8日(日本時間9日)、フィリーズとのワイルドカードシリーズ第2戦で、現役最後の時を迎えた。「2番・指名打者」で出場し、2打席連続安打をマーク。8回に代走が送られると、場内からは万雷の拍手が送られた。23年間のプロ生活を終え、「私のミッションはいつでも毎日この球団が勝つための助けになることだった」と感慨深げに語った。
カージナルスの地元放送局「バリー・スポーツ・ミッドウエスト」によると、引退して恋しくなりそうなことを問われた42歳のレジェンドは「みんなと一緒にいる時間かな。彼らのことは間違いなく恋しくなるだろう。100%、いや110%そうだね。チームメートのみんなとの思い出、ファン、スプリングトレーニングでのバットの乾いた音、そういったことが恋しくなるだろう」と名残惜しい様子。一方で重圧から解き放たれ「この章を閉じて、オフの時間を満喫したい」と語った。
今季限りの引退を公言して迎えた2022年シーズン。9月30日(同10月1日)のパイレーツ戦では、史上4人目となる700本塁打の大台に乗せた。稀代の大砲は通算3080試合出場で3384安打、703本塁打、2218打点の鮮やかな記録を残した。
この日は、同僚のヤディアー・モリーナ捕手にとっても現役ラストゲームに。土壇場の9回2死から右前打を放って最後の打席を飾った。敗れても戦いきったことに、プホルスは「それが私たちの仕事だからね」ときっぱり。モリーナも「こんな風に負けてしまったのはつらいけど。我々は最後まで戦い抜いた。チームを誇りに思っている」と堂々と語った。
(Full-Count編集部)