出塁率の低さ&三振の多さ…エ軍が打撃コーチと“決別”の理由、米メディア指摘
リード打撃コーチと、マリー補佐がベンチを去る
大谷翔平投手の所属するエンゼルスから、2人の打撃部門担当コーチが退任することが19日(日本時間20日)判明した。ジェレミー・リード打撃コーチとジョン・マリー打撃コーチ補佐がベンチを去る裏には、エンゼルスの見過ごせない打撃不振があると米最大の移籍情報サイト「トレード・ルーマーズ」が指摘している。
記事は「エンゼルスはここ4年、平均以下の攻撃力のチームだった」と指摘している。数字で見ると明らかだ。2019年開幕以降の、合計得点は30球団中22位に位置している。出塁率は21位、長打率は18位だ。2022年は特に苦戦し、出塁率はわずか.297(出塁率.300以下だった5チームのうちの1つ)だった。長打率は.390で15位だったが、エンゼルスの25.7%以上に“頻繁に”三振した球団はなかった。
得点効率も悪く、200打席以上立った11人のエンゼルス打者の中で、リーグ平均の100を超える「wRC+」を記録したのはマイク・トラウト、大谷翔平、テイラー・ウォード、ルイス・レンヒーフォのわずか4人だったという。
一方で「どの部門でもそうだが、エンゼルスの標準以下のパフォーマンスを、リード1人の責任だとは言えない」としている。エンゼルスの攻撃陣には、近年故障者が続出しているからだ。
記事は「エンゼルスはアンソニー・レンドンとデビッド・フレッチャーを長期間欠き、アンドリュー・ベラスケスやマット・ダフィーといった選手に予想以上に頼らざるをえなかった」と指摘。さらにジャレッド・ウォルシュとマックス・スタッシーは、リード氏が打撃コーチとなった初期にブレークしたように見えたものの、その後急激に力を落としたという。
さらに、期待株の育成にも苦戦したとしている。ジョー・アデル外野手はその最も顕著な例で「この元トッププロスペクトは、メジャーでの最初の161試合でわずか打率.215、出塁率.259、長打率.356に終わっている」と報じた。
(Full-Count編集部)