ひび割れた恩師の手…巨人ドラ1に導いた“手料理” 浅野翔吾がプロ入りの先に見る夢
ドラフト会議での“伝統の一戦”は史上初 高松商・浅野は巨人へ
地元愛を貫いた世代No.1スラッガーが、いよいよ新たなステージへ翔び立つ。今年のドラフトで巨人から1位指名された浅野翔吾外野手(高松商)。高校通算68本塁打の長距離砲は指名後の会見で「今年も県大会から甲子園まで、暑い中、応援していただいた」と感謝を口にし、プロ野球選手としての目標だけでなく、その先に見据える“夢”について明かした。
ドラフト会議の中継冒頭で巨人の編成・スカウト陣営が紹介されると、緊張した面持ちのまま小さく頷いた。日本代表にU-15、U-18の2世代連続で選出され、注目を集めた今夏の甲子園では通算打率.647、4本塁打を記録するなど、プレッシャーに打ち勝ってきた男。だが、この日は何度もズボンで手を拭うなど、しきりに両手が動くほど緊張していた。
「(ドラフト1位指名の)公表はしていただいていたんですけど、(本当に指名されるのか)少し不安もあったので、こうやって指名されて嬉しく思います」
同じく1位指名した阪神については「まさか指名されるとは思ってなかったので、びっくりしました」と語り、嬉しさを滲ませた。巨人と阪神のみによる重複指名はドラフト史上初めて。“伝統の一戦”は巨人・原辰徳監督に軍配が上がった。