エ軍で11.8億円の“不良債権”→新天地で一躍カムバック賞候補、優良FA要員に浮上
キンタナは今季パイレーツとカージナルスで計32試合に登板
昨季エンゼルスに所属したカージナルスのホセ・キンタナ投手が、華麗な復活を遂げている。米最大の移籍情報サイト「トレード・ルーマーズ」が「確実にナ・リーグのカムバック賞の票をいくつか得るだろう」と称えるほどの投球で、FAの魅力的なターゲットにまで浮上している。
昨年11月にパイレーツと1年200万ドル(約2億9000万円)で契約したキンタナ。近年は結果を残していなかっただけに、「オフのFAの中でも成功例の1つである」とされた。今季途中にパイレーツからトレード移籍したが、計32試合に先発し、165回2/3を投げ防御率2.93。そのうち20試合はパイレーツでのものだった。ファングラフスのWARではキンタナの4.0よりいい投手は16人しかいない。
ホワイトソックス時代の2013~2016年にマークした4年連続200イニング以上登板など、キンタナはフル回転してきた。2016年はオールスターに選ばれ、ア・リーグのサイ・ヤング賞投票でも10位に入った。2017年7月、当時プロスペクトだったディラン・シーズやイーロイ・ヒメネスらとの交換トレードでカブスに移籍。2020年までを過ごしたカブスでは、439回2/3を投げ、防御率4.24。負傷により、2020年はわずか10イニングの登板に終わった。
そして同年オフにFAとなり、エンゼルスと1年800万ドル(約11億8000万円)で契約。しかし先発として10登板で防御率8.23と低迷し、ブルペンに配置転換。2021年8月にジャイアンツにウエーバー移籍となり、そこでもあまり活躍できなかった。