引退の杉谷拳士、打席直前に地上波終了も「僕らしい」 万感号泣は「ダサかった」
7回1死一塁で代打「感謝の思いがこみ上げて大泣きした」
今季限りでの引退を表明している日本ハムの杉谷拳士内野手が5日、東京ドームで行われた侍ジャパンとの強化試合で7回1死から代打で“現役ラスト打席”を迎えた。地上波のテレビ中継は、打席に入る直前にまさかの終了。試合後、その事実を知ると「地上波の放送が終わってしまった。それもそれで僕らしい」と笑顔で語った。
7回1死一塁で「代打・杉谷」がコールされると、場内は大喝采。杉谷は左打席に立つ前にヘルメットを取り、深々と一礼した。中日・高橋宏斗の149キロの直球に右飛に倒れると、再び一礼。「杉谷選手14年間お疲れさまでした」とのアナウンスとともにチームメートに迎えられると、もう堪えきれず。顔をくしゃくしゃにして号泣し、新庄剛志監督と熱く抱擁を交わした。
涙で終わった現役生活に「ダサかった。笑顔で終わりたかった」と少し恥ずかしげ。侍ジャパンの強化試合のはずが、場内の雰囲気は引退試合一色に。「このような場を用意してくれて……。感謝の思いがこみ上げて大泣きしましたね」と思いを述べた。
(Full-Count編集部)