GMの「出さない」発言も…残る大谷翔平トレードの可能性 米メディア指摘「絶対はない」
身売りの渦中にあるエンゼルス…新オーナーの意向で放出されることも?
エンゼルスの大谷翔平投手について、ペリー・ミナシアンGMは7日(日本時間8日)に今オフのトレード放出はないと断言した。ただ米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」は、チームは大谷の扱いを間違えたと主張している。「エンゼルスは何をやっているのか」と強い口調で、今夏のトレード期限前に放出すべきだったと指摘している。
記事には「ショウヘイ・オオタニを残したエンゼルスの希望なき選択肢」と刺激的なタイトルが付けられている。ミナシアンの「トレードしない発言」に触れたうえで「エンゼルスは何をやっているのかという疑問は残る」とした。
まず「ファンは野球関係者の宣言を絶対的な真実として受け止めるべきではない」とし、昨季ナショナルズのGMががフアン・ソトを「トレードしない」と言った2か月後にパドレスへ放出した例を紹介。「絶対はない」としている。
さらにエンゼルスは現在、チーム身売りの過程にあり、このオフ中に買収相手が決まったり、新オーナーが「自分が攻められるのを防ぐために」現在のモレノ・オーナーに大谷をトレードさせる可能性を指摘している。
記事は、エンゼルスと大谷は今春のキャンプ終盤に契約延長に向けて非公式ながら話し合っていたこと、さらにその後はほとんど進展がないことに触れ「この過ちに加えて、2022年のトレード期限に大谷を出さなかったのは間違いだった」としている。
夏のトレード市場で目玉となったソトと比較し「ソトのほうが商品的価値はあったかもしれないが、エンゼルスが積極的にトレードを模索していれば、ナショナルズが得たソトの見返りに近いものを手に入れられただろう。今後、オオタニの見返りはずっと少なくなる」と指摘している。
エンゼルスが来季大谷がいる状態で開幕したとして「必要以上の大金をはたいて残ってもらうよう説得する」「本人の価値よりずっと小さな見返りのためにトレードする」「オフにFAになられて、ドラフト指名権の補償を得る」という次善の選択肢しか残らないとしている。
(Full-Count編集部)