大谷翔平を「どうしてトレードしないんだ?」 米メディアがエンゼルスの方針に異議
大谷側から見ても、球団側から見てもトレードは「理にかなっている」
エンゼルスの大谷翔平投手について、ペリー・ミナシアンGMは今オフの放出は「ない」と断言している。ただ米国のメディアからは、この考え方に異を唱える声も続々。MLBネットワークの番組「インテンショナル・トーク」では、大谷側と球団側、双方から見て「トレードしない理由はない」と断言している。
9日(日本時間10日)に公開された動画では、スコット・ブラウン氏がミナシアンGMに対し「なぜそんなことを言ったのか」と疑問を呈している。その上で「少なくとも私なら、ショウヘイ・オオタニをトレードしないとは世間に向けて言ったりしない。彼は再契約しないと私は思っている。『勝つために移籍する』という選択が、私から見ても理にかなっている」。大谷は、エンゼルスと2024年以降の長期契約を結ばないと見ている。
またレッズなどでプレーした元メジャーリーガーのショーン・ケイシー氏もこれにうなずき「彼をどうしてトレードしないんだ?」と球団の考え方に疑問を呈している。「エンゼルスは、レンドンとの契約はうまくいっているわけではないし、トラウトとは総額4億ドル(約584億4200万円)の契約を結んでいる。さらにオオタニと長期契約を結ぶには膨大な資金が必要だ。年俸4500~5000万ドル(約73億1000万円)は恐らくかかるのではないだろうか」と、懐事情からも長期契約は現実的ではないとしている。
さらに、エンゼルスの戦力を考えた時にも、大谷のトレードを考えるべきだという。ケイシー氏は「エンゼルスのファームは悲惨だ。現状でも、オオタニ、トラウト、レンドンを抱えて勝てていない。オオタニをトレードすれば、大量の見返りを得られる。オオタニをトレードしない理由はない」。大谷を駒に有望株を得て、チーム再建に乗り出すべきだとしている。
(Full-Count編集部)