731億円大補強も借金26に低迷…“弱小球団”が今オフも大暴れか「更に予算つぎ込む」
昨オフにはシーガーと475億円、セミエンと255億円で次々と大型契約を結んだ
2017年からの5年連続となる負け越しから抜け出すべく、総額5億ドル(約731億2750万円)の大補強で臨んだ今季だったが、68勝94敗の借金26に終わったレンジャーズ。シーズン途中の8月にクリス・ウッドワード監督を解任するありさまで、ア・リーグ西地区でエンゼルスより下の4位に沈んだ。来季の巻き返しへ、今オフのストーブリーグでも、大暴れの予感を漂わせている。
昨オフには、ドジャースからFAとなっていたコーリー・シーガー内野手と3億2500万ドル(約475億3300万円)、ブルージェイズからFAとなっていたマーカス・セミエン内野手と1億7500万ドル(約255億9500万円)で次々と大型契約を交わし、ファンの度肝を抜いた。一方で、チームとしてはまだまだ若手主体で、けっして前評判が高かったわけではなかった。
来たるべき全盛期に向けて、今オフは投手陣の整備を進めていくと見られている。MLB公式サイトでは、この動きを「レンジャーズ、2つ目の段階」として紹介している。「ブルース・ボウチーを監督に任命したクリス・ヤングGMは、今オフに更に予算をつぎ込むことが予想される。今回は投手に重きを置き、ジェイコブ・デグロム獲得を理想に挙げているとみられる」と言及している。
身長208センチの長身投手としても有名だったヤングGMは、自身のパドレス時代の指揮官だった名将、ブルース・ボウチー監督の招聘に成功。長期低迷からの脱却へ、立場を変えて再タッグを組むことになる。その第1弾として、最強右腕として名高いデグロムに食指を伸ばしているという。2018、19年に2年連続でサイ・ヤング賞に輝いたが、ここ2年間は故障で計26試合の登板にとどまっている。健康であればナンバーワン投手なだけに、その評価に注目が集まっている。
(Full-Count編集部)