大谷翔平にサイ・ヤング賞“2位票”を入れた理由 記者が告白「大いに敬意を払った」

エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】
エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】

15勝9敗、規定投球回到達の今季は9人の“2位票”を集め4位に

 16日(日本時間17日)にメジャーリーグで最高の投手に贈られるサイ・ヤング賞の受賞者が発表され、エンゼルスの大谷翔平投手は4位に終わった。ア・リーグの受賞者はジャスティン・バーランダー投手(アストロズ)に決まった。

 バーランダーは全30人の1位票を獲得する“満票”受賞だった。大谷はメジャー5年目でサイ・ヤング賞の票を得るのは初めてで、2位9票、3位7票、4位12票、5位1票が入った。この賞は、1人の記者が5人の投手に順位付けして投票する。

 大谷は今季、28試合に登板して15勝9敗、防御率2.33。リーグ3位の219奪三振をマークし、メジャー5年目で初めて規定投球回に到達した。大谷に2位票を投じたうちの1人、米メディア「エム・ライブ・メディア・グループ」のエバン・ウッドベリー記者は、自身がどのような考えで投票したかを記事で公開している。

 選手の勝利に対する貢献度を測る指標「WAR」に「盲目的に従うことを避けた」と言い、チームの勝利や優勝への貢献度を測る指標も用いて比較した結果「ジャスティン・バーランダーと二刀流の天才ショウヘイ・オオタニの2人が、私の中で強く浮かび上がってきた」という。

 さらに「大谷は打者としてヒットを打っていることをマイナス要素にしたくなかった」とも。「サイ・ヤング賞でもMVPでも、大谷を2位として推すことはできるかもしれない。これはある意味不公平だが、バーランダーも(MVPを争う)ジャッジも驚異的なシーズンを送った一流の候補。私は大谷を軽視したのではなく、彼に大いに敬意を払って2位に投票した」とつづっている。

 また米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」のエノ・サリス記者も大谷に2位票を投じた1人。「私はバーランダー、オオタニ、シーズ、マノア、マクラナハンの順番で投票した」と投票内容を明らかにしたうえで「RA9、ファングラフス、ベースボールプロスペクタス、ベースボールレファレンスのWARを複合した上で、Pitching+も若干考慮した上で投票した」と、WARを重視した投票を行ったと明かしている。

(Full-Count編集部)

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