DeNA山崎康晃、涙の残留宣言 声震わせファンに報告「夢を一緒に見続けて」
今季自己最多タイ37セーブで完全復活
DeNAの山崎康晃投手は26日、横浜スタジアムで行われた「ファンフェスティバル2022」で来季の残留をファンに直接報告した。「僕自身、来年この横浜スタジアムでプレーすることを決めました」と目を潤ませながら宣言。場内は拍手に包まれた。かねてよりメジャー挑戦の夢を公言していたが、チームの日本一のために来季も腕を振る。
グラウンドにひとり立ち、マイクを握った山崎は「連日、報道関係者とマスコミの方々にですね、僕ごときのために注目してもらえてありがたい限り」と去就をめぐる注目度について言及。ファン感の舞台を報告の場に選んだことには「ファンの皆様を大事にしてここまでプロ野球選手をやってこれました」との思いを優先した。
毎年メジャー挑戦への思いを口にしてきた経緯を踏まえ、声を震わせながら残留を表明。昨オフに母のベリアさんが51歳で死去したことに触れると、涙が止まらなかった。悲しみを乗り越え「今年のシーズン、非常にやりがいを感じたシーズンでもありました」と強調。「これから僕の夢をみなさま一緒に見続けて欲しいなと思います」と呼びかけた。
山崎は2019年の契約更改の際に球団側に将来的なメジャー挑戦の思いを伝えていた。昨年までの2年間は守護神を外れるなど不振を味わったが、今季はレギュラーシーズンで自己最多タイの37セーブを挙げて完全復活。しかしチームは2位とリーグ優勝に一歩届かなかった。