110球熱投で4勝目の大谷 ソーシア監督「彼は投打ともに重要な存在」
メジャー最長7回2/3で110球「球数は理に適った数字だと思う」
20日(日本時間21日)の本拠地レイズ戦に先発し、7回2/3を6安打9奪三振1四球2失点(自責2)の好投で4勝目(1敗)を挙げたエンゼルス大谷翔平投手。メジャー最多110球を投げる熱投で、チーム6連敗を阻止した。試合後、マイク・ソーシア監督は「素晴らしい投球だった」と絶賛。今後も長いイニングを投げることを期待した。
大谷は立ち上がりに制球に苦しんだが、3回に先制ソロを許した後は打者12人を連続凡退とした。だが、4-1で迎えた7回に2安打などで1失点。前回登板のように大谷は後半で疲れが現れたと思うか問われた指揮官は、その見解を否定。「いいボールを投げているんだから、その調子で投げるように伝えた。フィジカル面でもいい状態だった。最後まで素晴らしい投球をしていたと思う。球速が落ちることもなかったし、変化球も機能し続けていた。110球を投げて球の質を保てるんだから、素晴らしいことだ」と、この日のピッチングを称えた。
投球回も投球数もメジャー最多となったことに関しても、「彼は素晴らしい投球をしてくれた。球数110球は(内容的にも)理に適った数字だと思う」と、指揮官は23歳右腕への信頼を揺るがさなかった。
ミドルトンが離脱するなど故障者続出で、現在エンゼルスの救援陣は厳しい状況に置かれているだけに、先発投手が少しでも長いイニングを投げることが期待される。その期待は、二刀流・大谷に対しても同じだ。ソーシア監督は「彼は投打ともに重要な存在」とチームに欠かせない存在であることを認めると同時に、「次の登板までにどのような状態になるか注目していく。安定して、長い回を投げ続けられることを願っている」と話した。
(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)