鷹を変えた「ポストシーズンの鬼」 NPBから引退…内川聖一が残した“数々の衝撃”
生涯打率.302、通算2186安打を誇る、近年のNPBを代表する安打製造機
ヤクルトの内川聖一内野手が、今季限りでNPBでの現役生活を終えた。横浜(現DeNA)、ソフトバンク、ヤクルトの3球団で計22年間にわたってプレーし、生涯打率.302、歴代22位の通算2186安打をマークした当代随一の安打製造機だ。
内川の年度別成績は下記の通り。
2000年のドラフト1位で横浜に入団し、若手時代からシュアな打撃で存在感を発揮。故障もあってレギュラー定着には時間がかかったが、プロ8年目の2008年に一気に開花。右打者としてはNPB史上最高となる打率.378を記録し、首位打者、最多安打、最高出塁率の3冠に輝く大ブレークを果たした。
2011年に地元・九州のソフトバンクに活躍の場を移す。移籍1年目には初挑戦のパ・リーグで打率.338という高打率を残し、史上2人目となるセ・パ両リーグでの首位打者の快挙を達成。2008年から2014年まで7年連続で打率.300以上を記録するなど、球界屈指のヒットマンとして活躍を続けた。
ソフトバンクでは10年間の在籍で、5度のリーグ優勝と7度の日本一を経験。自身もクライマックスシリーズのMVPを3度、日本シリーズのMVPを1度受賞するなど、短期決戦での活躍ぶりは群を抜いていた。2018年には通算2000安打も記録するなど、長年にわたって常勝軍団をけん引した。
2021年からは自身3球団目となるヤクルトに移籍。あとわずかに迫った通算200本塁打と1000打点への到達も期待されたが、1軍では結果を残せず。今年10月3日に行われた引退試合では現役最終打席で通算2186本目の安打となる二塁打を放ち、文字通りの有終の美でNPBでの現役生活にピリオドを打った。