カナダでも大谷フィーバー!? 敵地メディア特集「オオタニ劇場がやってくる」
23日から敵地でブルージェイズと3連戦
エンゼルスは22日(日本時間23日)から敵地トロントでブルージェイズとの3連戦を迎える。全米で二刀流のセンセーションを巻き起こす大谷翔平投手にとってメジャー移籍後初のカナダでの一戦となるが、敵地メディアは「オオタニ劇場がやってくる」「球界最高の選手が街にやってくる」と特集し、狂想曲が鳴り響いている。
ベーブ・ルース以来100年ぶりの二刀流として連日明るい話題を提供している大谷。MLBに出現した新星を、敵地カナダも待ちわびていた。
「ショウヘイ・オオタニ劇場が北上する」と特集したのは、カナダのスポーツ専門局「ザ・スポーツ・ネットワーク(TSN)」公式サイトだ。「ブルージェイズのファンたちよ、来週火曜日に球界最高の選手が街にやってくる。さらに、マイク・トラウトも一緒だ」と始まる特集を手掛けたのは、かつてメッツGMも務めた解説者スティーブ・フィリップス氏だ。ツインズのローガン・モリソン内野手の発言を受け、「メジャー選手の中には、球界(そして世界)最高の選手はトラウトではない、ショウヘイ・オオタニだという人もいる」と指摘している。
オフに「メジャー27球団が争奪戦を繰り広げた」大谷は、スプリングトレーニングで防御率27.00、打率.125と試行錯誤しながらも、開幕以降は圧倒的な活躍を続けている。
記事では、4勝1敗で防御率3.35の投手・大谷については、フォーシームの平均球速が97.1マイル(約156キロ)で、100マイル(約161キロ)を何度も記録していることを紹介。その上で「彼の変化球はさらに切れ味を増している。決め球とも言えるスプリットは特にだ。テーブルから真っ逆さまに落ちるような球なので、打者は捉えるのが難しい」と“宝刀”スプリットを絶賛している。
打者としても「素晴らしい打者ならではのタイミングと選球眼を持っている」「彼はフィールド全域に打球を飛ばす能力を見せ、左翼線から右翼線までヒットを放ち続けている」と打撃技術を高評価。大谷を4打席凡退に仕留め、節目となるメジャー通算2500三振目を奪ったアストロズのジャスティン・バーランダー投手が「孫に自慢する」と話したことに触れ、サイ・ヤング賞投手も大谷の才能に一目置いているエピソードも紹介した。
「投手は野球がいかに難しいものか、投手として成功するのがどれだけ大変か理解している。打者もメジャーで安定した活躍をすることがどれだけ難しいか分かっている。だからこそ、オオタニがいとも簡単そうに成し遂げていることに誰もが感銘を受けている」
フィリップス氏は、投打どちらの視点から見ても、大谷が成し遂げていることの素晴らしさを指摘。「ショータイム」と呼ばれる二刀流スーパースターの挑戦に感心している様子だった。
大谷はカナダでも大暴れするのだろうか。敵地では新星の到来を今か今かと待ちわびている。
(Full-Count編集部)