千賀でも3~5番手…500億円&725勝ローテ完成 超金満メッツの史上最強先発陣
バーランダー、シャーザー、千賀、カラスコ、キンタナの先発ローテか
ソフトバンクから海外フリーエージェント(FA)権を行使した千賀滉大投手が10日(日本時間11日)、メッツと5年7500万ドル(約102億4000万円)で契約合意したと、米複数メディアが報じている。メジャー30球団の中でも圧倒的な資金力を持つメッツは、千賀の加入で来季の先発ローテーションをほぼ完成させた。5人の通算勝利数を合わせると計725勝、総額3億6466万ドル(約498億円)という史上最強クラスの布陣となる。
ローテーションの2枚看板は、今季のア・リーグのサイ・ヤング賞に輝いたジャスティン・バーランダーとマックス・シャーザーで決まり。通算244勝のバーランダーは今オフにアストロズからFAになり、メッツと2年8666万ドル(約118億5000万円)で契約を結んだ。通算201勝のシャーザーは、2022年から3年1億3000万ドル(約177億5000万円)で大型契約を交わしている。
さらに、その後ろにも実績抜群のベテラン2人が揃っている。通算104勝のカルロス・カラスコは、インディアンス時代の2017年にア・リーグ最多勝に輝いた右腕。白血病を克服し、今季は35歳ながら15勝7敗、防御率3.97の好成績を残した。通算89勝のホセ・キンタナは、今オフに2年2600万ドル(約35億5000万円)で契約した。今季はカージナルスで6勝7敗、防御率2.93と一時期の不振から復活していた。
千賀はバーランダーとシャーザーの後ろを担うローテ3番手から5番手を、カラスコやキンタナらと争うことになりそうだ。NPB通算87勝の実績を持つが、他の4人は全員がメジャーでそれ以上の勝利を挙げており、いきなりエースの重責を担わなくて済むのは心強い。一方で、世界一に向けて最も資金を注ぎ込んでいる球団だけに、好成績を残せなければローテ落ちというシビアな判断をくだされる可能性も高い。どのような成績を残すのか注目だ。
(Full-Count編集部)