佐藤輝の成績確認が日課に…「勝てたというのはない」 DeNA牧が明かす“ライバル心”
球団最速3年目シーズンで大台突破、1億2000万円で契約を更改した
DeNAの牧秀悟内野手が13日、横浜市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、球団最速の大台突破となる5000万円増の年俸1億2000万円(金額は推定)で契約を更改した。11月には日本代表「侍ジャパン」の一員として強化試合に出場するなど名実ともにトップ選手の仲間入りを果たしたが、同学年の阪神・佐藤輝明内野手へ抱き続ける“ライバル心”も明かした。
大学3年時の日本代表候補合宿で出会って以来仲を深め、シーズン中も連絡を取り合う2人。同じセ・リーグの球団で自身と同じく4番に座る佐藤輝の存在は、牧の刺激にもなっている。
「今年も変わらず、試合が終わるたびに(成績を)確認していました」
新人だった昨年は、牧が137試合で打率.314、22本塁打71打点だったのに対し、佐藤輝は126試合で打率.238、24本塁打64打点。揃って新人特別賞を受賞した。そして2年目の今季、牧は135試合で打率.291、24本塁打87打点。佐藤輝は全143試合に出場して打率.264、20本塁打84打点で、1日の契約更改では4200万円から2倍強となる年俸8500万円(金額は推定)でサインした。
数字だけを見れば牧が“勝利”したようにも見える。しかし「いやでも、甲子園(が本拠地)で20本しっかり打っているし打点もほぼ近いので、そこはまだしっかり勝てたというのは全然ない」とキッパリ。「来年もいい1年にしたいと思います」と変わらず切磋琢磨することを誓った。
侍ジャパンの強化試合では、打撃練習の組が佐藤輝とヤクルト・村上宗隆内野手、巨人・岡本和真内野手と一緒になった。最高峰の舞台で同じユニホームに袖を通し、改めて打撃論にも花を咲かせる貴重な時間となった。
来季もチームの中心として打線を牽引することが求められる2人。ライバル物語はこれからも続いていく。
(町田利衣 / Rie Machida)