弱小球団に“最低156億円”の要求突き付けた主砲…トレード志願も不発、今後は?
昨季27本塁打のブライアン・レイノルズが突き付けた爆弾要求
パイレーツで昨季27本塁打したブライアン・レイノルズが、チームにトレード放出を要求してから久しい。生え抜きスラッガーの衝撃要求に球界、ファンからは様々な意見が上がったが、ここにきてレイノルズは、チームに最低でも総額1億2000万ドル(約156億円)を要求していたという事実が明るみになっている。
米最大の移籍情報サイト「トレード・ルーマーズ」は、球団とレイノルズの間に「5000万ドル(約65億円)の開きがあった」と伝えている。記事によれば米紙NYポストのジョン・ヘイマン記者は、パイレーツのオファーがこれまでの球団史上最高額(昨年ケブライアン・ヘイズが結んだ総額7000万ドル=約91億円)を超えていたと伝えており、パイレーツの地元紙「ピッツバーグ・ポスト・ガゼット」のジェイソン・マッキー記者は「パイレーツのオファーは、レイノルズが求めていたよりも5000万ドルほど少なかった」と説明しているという。
そうなると、レイノルズの希望額は最低でも1億2000万ドルだったことになる。マッキー記者はさらに、パイレーツが今年どこかの時点で、レイノルズのトレードを実行する可能性が高いとしている。昨季100敗を喫し、ナ・リーグ中地区最下位に沈んだチームは再建の真っ最中。「レイノルズは、彼らの最も魅力的なトレード候補だ」とし、若手有望株との交換を示唆している。
MLBネットワークのジョン・モロシ記者は先月末、パイレーツはレイノルズを放出する見返りとして、投手の有望株を中心に要求していると伝えている。また記事は「パイレーツは彼を今すぐにトレードに出さなければならないような経済的なプレッシャーがあるわけではないが、契約延長が望み薄となった今、彼のトレードをこのオフ、または、夏のトレード期限までに、実行することを真剣に考えているかもしれない」。チームとの契約延長も、他球団へのトレードも膠着状態に陥ったように見えるこの騒動、いったいどのような結末を見るのだろうか。
(Full-Count編集部)