残る性的暴行処分への“拒絶反応” 戦力外バウアー獲得なら「ファンに説明義務がある」
バウアーの去就を巡って巻き起こる議論…楽観的な見方も
女性への性的暴行を理由に処分を受け、ドジャースから放出されることになったトレバー・バウアー投手の“今後”に、様々な議論が巻き起こっている。米ポッドキャスト番組の「クリス・ローズ・スポーツ」では、ホストを務めるクリス・ローズ氏と、元ツインズ内野手のトレバー・プルーフ氏がそれぞれ持論を展開。待ち受ける厳しい現実について触れている。
バウアーは6日(日本時間7日)に事実上の戦力外となる「DFA」に。12日(同13日)までにウェーバー公示されるか、トレードされることになる。プルーフ氏は「以前から言ってきたが、2023年シーズンどこかで投げるだろう。今でも80%の確率でそうなると思う」と楽観的な考えを示す。
ただ、ローズ氏は「これはトレードや放出された選手がFAで契約を結ぶ単純なケースとは訳が違う。とてつもなく難しい」と異論。仮に他球団が獲得した場合は「オーナーは必ず入団会見に出席しなければならない。会見にオーナー不在は許されない。なぜなら、オーナーの判断で彼を獲得するからだ」と語った。
球界関係者も、ファンも、賛否が渦巻いている。性的暴行の疑いは女性の告訴を受けて事件に発展したが、結果的に刑事責任は問われず。出場停止の処分はすでに全うしており、再出発を後押しする声もある。「一方で、トレバー・バウアーが人類で最後の投手になっても、契約しないと言うファンもいるだろう」とローズ氏は強調する。
たとえ一部にせよ、拒絶反応を示す人がいるのは確か。「ファンがチームの補強によって、そのチームのファンを辞めざるを得ない状況に追いやられてはならない。オーナーが先頭に立って事情を説明しなければいけない」と見る。
ローズ氏はさらに、今オフに積極補強をしているパドレスがバウアーを獲得しないことを地元紙「サンディエゴ・ユニオントリビューン」が伝えたことを紹介。「パドレスはまるで飴玉を配るかのように、このオフ気軽に3億ドル(約396億3800万円)の契約をばらまいている。だが、トレバー・バウアーとは一切関わりたくないと伝えられている」。どの球団も、最終決定権はオーナーにある。「獲得するのなら、ファンに説明義務がある」と改めて言い放った。
(Full-Count編集部)