巨人戦力外・村田透がメジャー昇格つかめた理由　「若手へのメッセージに」

29日に初先発へ、現地でも驚きをもって伝えられた村田の抜擢

　インディアンス傘下3Aコロンバスの村田透投手が、28日（日本時間29日）の敵地オリオールズ戦でメジャーデビューを飾ることが決まった。MLB公式サイトにはダブルヘッダー第2試合の先発投手として「Murata」の名前がしっかりと記されている。

　メジャーではダブルヘッダーの日にアクティブロースターの枠が1人分だけ拡大される。村田は26人目の選手として当日に初めてメジャー昇格を果たし、1試合だけ投げて、再び3Aに降格する見込みとなっている。

　村田は2007年のドラフトで巨人から1巡目指名を受け、大体大から入団。3年間で1軍登板が1度もなく、2010年シーズン終了後に戦力外となった。その後、インディアンスのスカウトの目に留まり渡米。2011年は1Aで開幕を迎え、マイナーで経験を積んできた。昨年は2Aと3Aの昇降格を繰り返したが、今季はすべて3Aで14試合に登板し、13試合に先発。5勝3敗、防御率2.79の好成績を残している。

　地元メディアの「cleveland.com」は、「ボルティモアでのスターターでクリーブランド・インディアンスにサプライズ――右腕トオル・ムラタ」との見出しで詳細を伝えた。今回の抜擢は現地でも驚きをもって報じられている。

　では、なぜ村田に白羽の矢が立ったのか。