エンゼルス、球団売却の中止を発表 モレノオーナーが継続所有、大谷翔平の去就に影響か
モレノオーナーが声明発表「我々にはやり残した仕事がある」
大谷翔平投手が所属するエンゼルスは23日(日本時間24日)、アート・モレノオーナーが球団売却するための調査を終了し、2023年以降も所有権を継続すると発表した。モレノオーナーは、「我々にはやり残した仕事があることが明確になった。そして、我々が将来チームやファンに良い影響を与えられると感じている」と声明を出した。
エンゼルスは昨年8月に球団売却などを検討する手続きを開始したと発表。米メディア「ジ・アスレチック」によると、球団売却額は最低でもメジャー史上最高額となる25億ドル(約3265億円)。これまでにウォリアーズのオーナーを務めるジョー・レイコブ氏が買収に関心があることを認めていた。
メキシコ系米国人のモレノオーナーは2003年途中にウォルト・ディズニー社から1億8400万ドル(約250億円)で買収。6度の地区優勝を飾ってきた。「このプロセスを通じて、ガラチオト・スポーツ・パートナーズの極めて優れた努力に感謝する。おかげでチームに強い関心を示した、非常に相応しい個人やグループに会うことができた。しかしながら、話し合いが進み(売却が)具体化する中で、我々の心がまだエンゼルスにあり、ファン、選手そして従業員らと別れる準備ができていないことに気づいた」とコメントした。
チームは地区優勝を飾った2014年を最後にポストシーズンから遠ざかっている。それでも、このオフは積極的な補強に動いてきた。「我々はこのオフシーズン、総年俸がチームの(新)記録となることを確約していて、今でもファンにワールドシリーズ優勝をもたらすという目標を達成したい。このエンゼルス・ベースボールの次なる章に関して興奮している」と巻き返しを誓った。2023年シーズン終了後にフリーエージェントとなる大谷の去就にも影響がありそうだ。
(Full-Count編集部)