大谷翔平&トラウトが身売り中止の引き金に? 名物OB指摘「世界最高の2選手がいる」
ネビン監督は巻き返しへ意欲「この先は我々にかかっている」
大谷翔平投手が所属するエンゼルスは23日(日本時間24日)、アート・モレノオーナーが球団売却するための調査を終了し、2023年以降も所有権を継続すると発表した。モレノオーナーは「我々にはやり残した仕事があることが明確になった。将来チームやファンに良い影響を与えられると感じている」と声明を出した。8年連続でポストシーズンを逃しているだけに、ファンから不満の声が上がっているが、球団OBや現場は……。地元紙ロサンゼルス・タイムズはフィル・ネビン監督らのコメントを伝えた。
モレノオーナーが球団売却を検討してから5か月。一時はマンフレッドコミッショナーが今季開幕までに決着をつけることが目安などと語っていたが、まさかの身売り中止となった。周囲の風当たりは厳しいが、ネビン監督は「素晴らしいことだ。勝たないとファンは色々なことを批判し始めるが、彼(モレノ氏)のせいにするべきではない」と指摘。「勝ちたい気持ちが強いのは同じだし、我々が今すべきことは彼にチャンスを与えることだ。彼は複数のリソース(選手たち)を与えてくれて我々をいい位置に置いてくれたのだから、この先は我々にかかっている」とチームの巻き返しを誓った。
レジェンドOBたちは身売り中止を“当然”ととらえているようだ。通算2452安打、353本塁打を誇るトリイ・ハンター氏は「自分がオーナーだったとしても同じように売らないね。もう少しマーケティングしてもう少し勝ちさえすれば、あのチームは変わる」と語り、モレノオーナーの思いを代弁するように話した。
「“やり残した仕事”とは、おそらく優勝のことだろう。(トラウト、大谷と)世界最高の選手が2人いるんだ。オフに誰と契約しようと、彼らが世界トップ2の選手であることに変わりはないだろう? 投手力は少し必要かもしれない。だから彼はおそらく何か計画があり、その計画はこの1、2年に関することであることを願うよ。エンゼルスは今でも私の(肩入れしている)チームだから」
通算1674安打で「ミスターエンゼル」と呼ばれるティム・サーモン氏は「いい意味で驚いた」と語り、モレノオーナーへの思いを打ち明けた。「彼が好きだし、やったことも好きだし、応援している。勝つことに情熱を持っているオーナーだと思うし、選手は誰だってそういうオーナーのもとでプレーしたい」などと語っている。
(Full-Count編集部)