「この代が勝負」“3度目”でつかんだ選抜切符 指揮官が戦った名門校のプレッシャー

選抜出場決定を喜ぶ報徳学園ナイン【写真:橋本健吾】
選抜出場決定を喜ぶ報徳学園ナイン【写真:橋本健吾】

報徳学園・大角健二監督にとっては初の選抜大会出場

 3月18日に開幕する第95回選抜高校野球大会の出場校が27日に発表され、報徳学園(兵庫)が6年ぶり22回目の出場を決めた。大角健二監督にとっては初の選抜大会となり「3度目の正直。ある意味、けじめの近畿大会だった」と、名門校の“プレッシャー”と戦い抜いた6年間だったことを明かした。

 昨秋の近畿大会で準優勝を果たし、2017年以来6年ぶりの選抜を決めた報徳学園。正式に出場が決まると大角監督は「いざ名前を呼ばれると嬉しい。自分の中でこの代が勝負なのかな、と覚悟を決め、腹をくくってやっていたので、結果に結びついて良かった」と安どの表情を見せた。

 春夏通算18度の甲子園出場(報徳学園のみ)を誇る永田裕治前監督(現日大三島監督)から、バトンを引き継いだのは2017年4月。恩師からの“置き土産”だった小園海斗(広島)ら有望選手を引き連れ、2018年の夏に甲子園でベスト8と躍進したが、そこから低迷期が続いた。

 選抜出場をかけた秋の近畿大会でも、2018年は準々決勝で明石商(兵庫)、2019年は初戦で天理(奈良)に敗れていた。力のある選手が揃いながらも、あと一歩のところで甲子園を逃していただけに大角監督も「最初の2回は取りこぼして、今回が3度目の正直。僕の中で“けじめ”の近畿大会だと思っていた」と、並々ならぬ覚悟を持って試合に挑んでいたと口にする。

ドラフト候補の爆肩捕手が引っ張る「この代が勝負」

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