なぜダルビッシュに42歳まで現役を保証？　GMが明かした「理にかなった」理由

会見に同席したプレラーGM「最も才能がある選手の1人」

　パドレスのAJ・プレラーGMが10日（日本時間11日）、エース右腕と異例の長期規約を結んだ理由について語った。新たに6年1億800万ドル（約142億円）で契約延長したダルビッシュ有投手の会見に同席。「彼がサンディエゴでキャリアを終えられるような機会を提示するのは、我々にとって実に理にかなったことだった。彼は信じられないほど好奇心が強く、野球を愛している」と称えた。

　契約延長への交渉については「昨シーズンの終わりごろに始まった。彼の代理人と話し合いを始めた」と説明。“相思相愛”の状況は答えを見出すには難しくなく「やり取りの中で、サンディエゴで長い間プレーすることへの興味をお互いが示していた」と話した。

　ダルビッシュは会見で、1月にブルペン投球をした際、プレラーGMから突然「あと4年投げられるか？」と聞かれたことを紹介。パドレスを“終の住処”として提示したプレラーGMは「ユウのような才能を持った選手に、この球団で長いことプレーしてほしいと我々は思っていた。練習の観点から見ると、我々がこの6～8か月の間で契約した2人、ジョー・マスグローブとユウ・ダルビッシュは、チームが欲しいと思う選手像を体現している」と言葉に力を込めた。

　決して容易くはない42歳までの現役保証。ただ、そのリスクさえ凌駕する魅力が、ダルビッシュはある。「日本では常に話題に挙がって、人々が抱いていたであろう期待に応えてきた。最も才能がある選手の1人だ」と改めて絶賛。チームに不可欠なひとりとして、これからも絶大な信頼を寄せていく。

（Full-Count編集部）