大谷翔平、去就問題に言及「シーズンに集中」 史上初の700億円級争奪戦も自然体
メジャー史上初の700億円級の争奪戦が予想されている
今オフにフリーエージェント(FA)となるエンゼルスの大谷翔平投手が16日(日本時間17日)、契約問題について言及した。米アリゾナ州テンピで報道陣の取材に対応。「今はシーズンにフォーカスしているので。契約の話というのは、全然、僕の方では何も聞いていない。聞いていないというか、あまり気にしていない状態で、完全にシーズンに集中している」と話した。
大谷は昨年10月初旬に年俸3000万ドル(約40億3000万円)の1年契約で合意。FAとなった場合にはメジャー史上初となる5億ドル(約672億円)を超える争奪戦となる可能性が指摘されている。「その道のプロではないので。どの相場が合っているのかは正直分からないです。まずは今シーズンしっかりとした、いいシーズンにできるというのが一番の条件。僕にとってもチームにとっても、一番大事なことじゃないかなと思うので。まずはそこに集中したいなと思っています」と繰り返した。
エンゼルスのペリー・ミナシアンGMは「アイ・ラブ・ショウヘイ」と長期契約を熱望。1月に身売り中止を発表したアート・モレノオーナーもニューヨーク・ポスト紙の取材に対し、「他のどの球団と比べても可能性は劣らない」と契約延長に前向きな姿勢を見せている。大谷は「最終年というのは理解していますし、オープンな気持ちというのはどうなるか今後は分からないので。もちろん今の段階では、エンゼルスに所属していますし、このチームで優勝したいなという気持ちが一番かなと思います」と話すにとどめた。
大谷は3月1日(同2日)のブルワーズとのオープン戦で今季初登板に臨む。その後に帰国する見通しで、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場する野球日本代表「侍ジャパン」に合流する。「FAになるというか、契約がどっちみち切れるので。そういう、今の段階で契約延長もしていないですし、契約が終わったら、そうなるんじゃないかなと思います」。大谷の去就問題から目が離せない。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)