新ルールは「野球をダメにしている」 サヨナラ“取り消し”に騒然「これ嫌いだわ」
試合時間の短縮を目指した「ピッチクロック」が思わぬ波紋
メジャーリーグで今季から試合時間の短縮を目的に導入される新ルール「ピッチクロック」で早くも大混乱だ。25日(日本時間26日)に行われたオープン戦では、このルールをもとに試合が突然終わるという事態が発生。これにファンからは「野球をダメにしている」「これ嫌いだわ」とコメントが集まっている。
レッドソックスとブレーブスの試合は6-6の同点で9回裏、2死満塁という最高に盛り上がる場面を迎えた。ここで打席に立ったブレーブスのカル・コンリーはフルカウントから、球審に「ピッチクロック違反」でのアウトを宣告され、試合は終了した。打者はグラウンド上の表示が残り8秒になる前に打席で準備しないと、ストライクを取られるためだ。サヨナラ四球を確信して一塁へ向かったコンリーは、何が起こったのかわからないといった様子で首を振り、薄笑いを浮かべている。
ドミニカのメディア「Z101」でディレクターを務めるヘクター・ゴメス氏が「野球の本質が失われている。コメディーに変わっている」とツイートするなど、メディアからも批判的な論調が。ボストンのメディア「NESN」が公開した動画にはファンから「これがワールドシリーズを左右するだろう」「ピッチクロックとか冗談だろ」との声が集まっている。