打者は逃げ場なし「圧倒的に不利」 “落ち着きない投手”に賛否「やりすぎだ」
試合時間を短縮する「ピッチクロック」、行き過ぎると…
試合時間の長さが野球の欠点のひとつと言われているが、一切駆け引きなしのノンストッププレーは果たして正解か――。そんなことを考えさせられる“早すぎる奪三振”が、ファンの賛否を呼んでいる。ヤンキースのワンディ・ペラルタ投手が見せた大慌ての20秒間に、「これは急ぎすぎだ」「打者にとっては圧倒的に不利だ」などと意見が寄せられている。
2日(日本時間3日)に行われたパイレーツとのオープン戦。2回に登板したペラルタは1イニングを3者連続三振に斬る快投を見せた。ただ、とにかくマウンドで慌ただしい。捕手から返球を受けるや、すぐさまセット。打者は息つく暇もなく投球を受け続けた。2死を奪うと、最後はマルカーノをわずか20秒で見逃し三振に仕留めた。
メジャーでは今季から試合時間短縮を目的に新ルールの「ピッチクロック」が導入された。投手はボールを受け取ってから走者なしで15秒以内、走者ありで20秒以内に投げなければならない。ペラルタは新たな制約に順応した格好だが、あまりに極端な姿に首を傾げるファンも少なくない。
米メディア「ジョムボーイ・メディア」が公式ツイッターで取り上げると、続々とコメントが寄せられた。「3回にホットドッグを買いに行って、戻ってきたら6回になっていることを想像してほしい」「試合のスピードアップには賛成だが、これは少しやりすぎだ」「こーゆうの嫌い」と否定的が声が多い一方、好意的な意見も。「球界が行ってきたことで、これは最高な行いであるべきだ」と歓迎するファンも少なくなかった。