侍J最年少右腕の評価が急上昇 専門家が大絶賛した“魔球”「外国人へ非常に有効」
3番手として登板した高橋宏は自己最速157キロをマークし2回無安打4奪三振の快投
第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に挑む侍ジャパンは4日、バンテリンドームで壮行試合「カーネクスト侍ジャパンシリーズ2023 名古屋」の中日戦を4-1で勝利した。佐々木朗希投手(ロッテ)が自己最速の165キロを計測したが、注目すべき投手は佐々木だけじゃない。野球評論家の新井宏昌氏は「十分に本戦でも力になる」と、高橋宏斗投手(中日)の快投に目を細めた。
侍ジャパン最年少、20歳の右腕が躍動した。高橋宏の出番は6回。3番手でマウンドに上がると自己最速となる157キロの直球とスプリットを交え2イニングを無安打無失点4奪三振の快投を披露した。
本拠地・バンテリンドームで4者連続三振を奪うなど完璧な内容に新井氏は「真っすぐには力強さとキレがある。真っすぐと錯覚させ、速く鋭く落ちるスプリットも素晴らしい。外国人打者は強振してくる打者が多く、本番でも非常に有効になってくると思います」と、ベタ褒めだった。
前回登板の2月25日・ソフトバンク戦(サンマリン)では無死二塁から始まるタイブレークを想定した場面を任され1イニング1失点の内容だった。スプリットが浮く場面も見られたが「この日は前回に比べるとしっかりと低めにボールを集めていた。堂々と腕が振れており、物怖じしない度胸もある」と、修正能力の高さも評価する。