WBC“大穴国”ニカラグア、メッツにまさかの大金星 CY賞3度シャーザー撃ちで完勝

WBCニカラグア代表の選手たち【写真:Getty Images】
WBCニカラグア代表の選手たち【写真:Getty Images】

元ロイヤルズの4番カスバートが先制ソロ

 第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に臨むニカラグアが、本大会を前に“大金星”を上げた。8日(日本時間9日)に米フロリダでメジャーリーグのメッツと練習試合を行い、2-0で勝利。メッツ野手陣の“自滅”もありながら、サイ・ヤング賞3度を誇る201勝右腕マックス・シャーザー投手から2点を奪った。

 シャーザーに対して4回途中までヒット1本に抑え込まれたが、その1本が貴重な一発に。2回無死で4番の元ロイヤルズ、チェスラー・カスバートが先制のソロを放った。さらに4回には相手ミスに乗じて犠飛で1点を追加。ニカラグラ投手陣は7人でリレーし、1安打の完封だった。

 ホワイトソックス地元放送局「NBCスポーツ・シカゴ」でアソシエート・プロデューサーを務めるクリストファー・カムカ氏は「“ニカラグアがメッツ相手に6回終わってノーヒットピッチング”は奇妙な文章だ。だがそこまで来た」と驚きのツイート。ただ、メッツも“本気”ではなかったようでMLB公式サイトでメッツ番を務めるアンソニー・ディコモ記者は「メッツは2-0で敗れたが、あまり深読みはしないほうがいい。メッツの予想開幕オーダーに入っている選手のうち、1人しかプレーしていなかった」と付け加えた。

 世界ランク17位のニカラグアは、優勝候補のドミニカ共和国やプエルトリコ、ベネズエラと同じ“死の組”のプールDに入っている。勢いそのままに、もしかしたら大会を賑わすかもしれない。

(Full-Count編集部)

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