62億円斬りで“就活成功”…21歳の快投に「鳥肌が立った」 WBCは「人生を変える」
ニカラグアのハーバート…ソトら三振斬りの1時間後にタイガース入り決定
6年ぶりに行われているワールド・ベースボール・クラシック(WBC)には、今季の所属のまま参加している選手もいる。彼らにとってこの大会は、絶好の“就職活動”の舞台だ。1次ラウンドをプールCで戦うニカラグアの21歳右腕、デュケ・ハーバート投手は、優勝候補のドミニカ打線を手玉に取った試合後、タイガースから契約の話が舞い込んだ。米放送局「FOXスポーツ」がこの出世ストーリーに注目している。
13日(日本時間14日)のドミニカ戦、ハーバートは9回に登板すると2死からマニー・マチャドに二塁打を許したものの、ファン・ソト、フリオ・ロドリゲス、ラファエル・デバースというメジャーのスーパースターから三振を奪った。ベンチへ戻ると、思わず感極まったかのように同僚と抱き合った。打ち取った3人の年俸は、米データサイト「コッツ・ベースボールコントラクツ」によると合計4700万ドル(約62億2300万円)。この試合にニカラグアは1-6で敗れたものの、試合の1時間後にハーバートはタイガースと契約していたのだという。
驚くべきことに、ハーバートはこれまで、ニカラグア国内でしかプレーしたことがなかったのだという。「FOXスポーツ」はこの、人生を変えた快投を動画で公開。ファンからは「青年の人生を変えるいい出来事だ」「これはアメージングなストーリー」「鳥肌が立った。おめでとう」「ナイスピッチングだったけど、こんなすぐに契約決まるとは」と祝福の言葉が寄せられていた。