136億円守護神が今季絶望…オーナー「全員が動揺している」 メッツにかかるVへの重圧
16日に9回を3者凡退で締めたが喜びながら倒れ込み車椅子で退場
第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で右膝の膝蓋腱断裂の大怪我を負ったメッツの守護神エドウィン・ディアス投手について、メッツのオーナー、スティーブ・コーエン氏が「我々全員が動揺している」などと言及した。今季絶望の見込みで、早急に代役を立てる必要がある。
コーエン氏は「エドウィンは人間としても素晴らしい、激しい闘争心の持ち主。メッツの我々全員が動揺しているが、引き続き素晴らしいシーズンを追及する決意だ。エドウィンの早期回復を願っている」と述べた。
ディアスは15日(日本時間16日)の1次ラウンド・プールDのドミニカ共和国戦に登板。3点リードの9回を3者連続三振で締めたが、チームメートと喜び合う最中にその場に倒れ込み、車椅子で退場していた。自身のツイッターには「僕は大丈夫です、回復途上にあります」と報告したが、長期離脱は避けられなかった。ファンは「早く良くなってね」「WSに向けてあと一押しのころに戻ってくるよね」「WBCで素晴らしかった、リハビリがんばって」「早期回復をお祈りします」とエールを送った。
米メディア「CBSスポーツ」は、代役候補として「ディアスは替えが利くような存在ではないものの、メッツにはほか抑えでオールスターに選出されたデビッド・ロバートソン、左腕ブルックス・レイリーやアダム・オッタビーノもいる」と分析。しかし、最近投手が2人怪我で故障しており「ブルペンは大打撃」という現状。記事によれば「FA市場にはバック・ショーウォルター監督とオリオールズで長く一緒だったザック・ブリットンが残っていて何週間も前からメッツに合うと言われている」と補強にも目を向けているようだ。
ディアスは昨季終了後に救援投手では史上最高の5年1億200万ドル(約136億円)で契約延長したばかり。高額年俸ではあるが、WBC出場のMLB選手は保険がかかっているので、欠場期間分の選手への支払い分について、メッツは保険会社から払い戻しを受けることができる。大補強を続けたメッツは今年優勝へ大きな重圧を背負っている。そんな中で起きた絶対的守護神の離脱は大打撃だが記事は「それでもWBCは価値ある試みだ」と強調していた。
(Full-Count編集部)