メキシコ先発攻略の鍵は? 1番から左打者5人並ぶ侍打線、栗山監督が迫られる“決断”
メキシコ先発予定のサンドバルは昨季左打者に対して被打率.121
野球日本代表「侍ジャパン」は18日(日本時間19日)、フロリダ国際大で約1時間30分の調整練習を行った。第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で対戦するメキシコ代表は、大谷翔平投手(エンゼルス)の同僚、パトリック・サンドバルの先発が予定されている。昨季6勝9敗ながらも防御率2.91と好成績をマークした左腕。2009年以来、3大会ぶりの決勝進出の鍵は、どこになるのか。
1次ラウンド4試合で計38得点。16日の準々決勝・イタリア戦でも8安打に9四死球を絡めて9点を挙げた。ここまでチーム打率.313(163打数51安打)と打ってきた印象が強いが、準決勝は簡単な戦いではなさそうだ。
マイアミ行きまでの5試合は1番のラーズ・ヌートバー(カージナルス)から近藤健介(ソフトバンク)、大谷翔平(日本ハム)、吉田正尚(レッドソックス)、村上宗隆(ヤクルト)と5人の左打者が並んだ。対するメキシコ・サンドバルは左打者が得意。昨季は被打率.121と抑え、特にスライダーは被打率.185と威力を発揮した。
大谷にとってサンドバルはキャッチボール相手。近藤は二刀流にアドバイスを求め、「スライダーと外のチェンジアップ」と助言されたという。これまで通りに左打者を並べた打線で臨むのか、それとも準々決勝・イタリア戦で3ランを含む5打点を挙げた岡本和真(巨人)ら右打者を上位に組み込むのか。「しっかりと分析しながらできる限りのことをやっていきます」と話した栗山英樹監督のタクトにも注目が集まる。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)