佐々木朗希、日本で告げられた準決勝先発 米国デビューも「勝たないと明日はない」
栗山監督は「世界中のファンに楽しんでほしい」
野球日本代表「侍ジャパン」の佐々木朗希投手(ロッテ)が20日(日本時間21日)に、「第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」準決勝のメキシコ戦に先発。いよいよ“米国デビュー”を果たす。19日(同20日)に試合会場であるローンデポ・パーク(米フロリダ州マイアミ)で前日練習。公式会見で「凄く身が引き締まる思いですし、勝たないと明日はないので。自分の出せるベストを尽くしていきたい」と意気込みを明かした。
佐々木はこの日、外野でキャッチボールなどを行った後、18日(同19日)のフロリダ国際大での練習に続き、ブルペン入り。マウンドの硬さを足で確認しながら投げ込んだ。2日連続のブルペン入りについて「投げたことない球場だったので、本番に近い感覚を確認できたらな、と思いました」と意図を明かした。
16日のイタリアとの準々決勝(東京ドーム)が終わった後、吉井理人投手コーチから直接、準決勝の先発を伝えられた。栗山英樹監督は海外メディアもいる公式会見の場で佐々木について「日本が誇る、何人かに1人のピッチャー。こういう場所で、こういう投球をしてほしいということではなくて、彼の持ってるものをそのまま出してもらって、世界中の野球ファンに楽しんでもらいたい」と送り出す。一方、佐々木自身は「勝つために自分が最高のパフォーマンスを発揮してその中で見てもらえたらなと思います」とチームの勝利が最優先に考えている。
17日(日本時間18日)には、準々決勝のメキシコ対プエルトリコ戦を生観戦。球場の雰囲気も感じつつ、「スイングが鋭くて一発のある打線」と警戒する。準決勝以降は球数制限が95球まで緩和されるが、「後ろにはいい投手、沢山控えているので最少失点、ゼロで抑えるのが大事」と球数は気にしない。決勝進出を目指し、初回から全力投球でいく。米国を驚かす準備はできている。
(川村虎大 / Kodai Kawamura)