引っ掛けてボテボテ…悩みの原因は「手首」 強豪シニアが実践する“正面ティー”

取手リトルシニア・石崎学監督【写真:伊藤賢汰】
取手リトルシニア・石崎学監督【写真:伊藤賢汰】

適正な位置で手首が返っていれば、打球は直角に打ち出される

 バッティングに必要なリストターン。しかし、適正なタイミングで行われなければ、引っ掛けたり、ボールに力が伝わらなかったり、理想の打球を飛ばすことはかなわない。では、どうすればいいのか。ティー打撃で確認することができるという。

 昨年夏にジャイアンツカップを制するなど、全国制覇4度を誇る中学硬式野球の強豪「取手リトルシニア」は日頃から数種類のティー打撃を行い、打力向上を図っている。その中の一つが、打者に正対して投げるティーだ。

 通常のティー打撃では、トスする人間が打者の斜め前に位置することが多いが、このメニューでは真正面からトスされた球を打ち返す。「リストターンですね。リストターンが変なところで起きる子もいっぱいいるので」と石崎学監督は説明する。

 適正な位置で手首が返っていれば、直角にボールが打ち出されるという。逆に言えば右打者の場合、左に行けば返しが早く、右に飛べば遅いということが分かる。

「真横から来たものを直角に出してほしい。それがこっちや向こう側に行くとなると適切なところで(リストターンが)行われていないという確認になります」。鋭い打球を飛ばすのに必要な、適正なタイミングでのリストターンをティー打撃で身につけたい。

(First-Pitch編集部)

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