大谷翔平、初勝利の鍵は“恐怖の9番打者”封じ 予想気温は10度…寒さ対策もマスト
昨季マリナーズには3試合登板2勝0敗、防御率0.95と滅法強かった
エンゼルスの大谷翔平投手は5日(日本時間6日)、敵地・マリナーズ戦に先発マウンドに上がる。「3番・投手」での投打同時出場が有力視される。今季初勝利の鍵は何になるのか。
相手は昨季21年ぶりにポストシーズン進出したマリナーズ。投手・大谷は滅法強かった。昨季は3試合登板して2勝0敗、防御率0.95。19回を投げて22奪三振、WHIP0.89、被打率.188と安定感抜群だった。
打線の核は昨季新人王に輝き、イチロー氏の“愛弟子”として知られるフリオ・ロドリゲス。大谷は6打数無安打2三振と完璧に封じ込めた。2番のタイ・フランスは11打数1安打3三振。3、4番コンビのテオスカー・ヘルナンデスは3打数1安打、エウヘニオ・スアレスは3打数2安打と打席数は少なかった。開幕から9番を打つJP・クロフォードは14打数で1本塁打を含む4安打で打率.286とやや分が悪いか。下位打線をきっちり封じ、上位につなげたくないところだ。
初勝利へネックになりそうなのが寒さか。デーゲームの5日(同6日)は一日中曇り予報で、試合開始時の予想気温は10度。3月30日(同31日)のアスレチックスとの開幕戦も気温10度と寒く、大谷は「初回は温まるまで、少し肌寒いところで、タイミング、メカニック的にもちょっと合わなかった」と吐露していた。特に立ち上がりがポイントとなりそうだ。
意外にもこれまでシーズン2戦目までに勝ち星を挙げたシーズンは新人だった2018年だけ。昨季のシーズン初勝利は開幕3戦目だった。この日は8回に代打を送られて途中交代。ネビン監督は「明日登板するから交代させた。『明日へ準備すること』と伝えた」と語った。投打ともに昨季以上の仕上がりを見せる二刀流の初勝利を大いに期待したいところだ。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)