ロ軍ムスタカスが大谷の159キロ速球に仰天「目が覚めるようなボールだった」
初回に159キロを2度体験、第2打席は右前打で先制の糸口
エンゼルス大谷翔平投手は6日(日本時間7日)、本拠地ロイヤルズ戦で今季9度目の先発マウンドに上がったが、右中指にマメを作るアクシデントで緊急降板。4回先頭で右前打を放ち、先制ホームを踏んだロイヤルズのマイク・ムスタカス内野手は「投手が怪我で降板する姿を見ると心が痛む」と大谷を気遣った。
0-0の4回に先頭で打席に立ったムスタカスは、初球94マイル(約151キロ)速球をライト前に弾き返した。2死から捕逸で二塁へ進むと、ゴードンのライト前ヒットで二塁から一気に生還。先制のホームを踏んだ。
対戦前に繰り返しビデオを見て、大谷の研究に励んだというムスタカスは「実際に対戦しても、印象はまったく変わらなかった。彼の投げる球はエレクトリックだ」と振り返る。初回の第1打席ではストレートの四球で出塁したが、4球のうち2球で99マイル(約159キロ)を計測。「目が覚めるようなボールだった。今まで対戦した誰とも違うタイプの投手。ヒットを打てたのはラッキーとしか言いようがない」と謙遜した。
大谷は初回、ムスタカスに四球を与えて1死一、二塁とした後、ペレスの強烈なピッチャー返しに見事に反応し、投ゴロ併殺とした。ムスタカスは「あの反射神経には驚いた。あの打球はセンター前に抜けるものだと思っていたのに、一転して併殺だ。運動神経の高さは相当なもの」と目を丸くした。
勝敗を争う対戦相手でも、怪我で降板となれば様子が気になる。大谷の降板理由が右中指にできたマメだと聞くと、「肩肘じゃなくて良かった」とチームメイトのことのようにホッと胸をなで下ろした。
両チームは4月15日(同16日)に予定されていた試合が悪天候のため中止となり、6月25日(同26日)に代替試合が行われる。
(Full-Count編集部)