大谷翔平、3勝目の鍵は? MLBトップ防御率0.47も四球増…名物解説が読むポイント
与四球率5.68と悪化した原因は? 名物解説グビザ氏が解説
エンゼルスの大谷翔平投手は17日(日本時間18日)、敵地・レッドソックス戦に先発マウンドに上がる。吉田正尚外野手とのメジャー初対決に注目が集まるが、今季3勝目の鍵となるのは? 地元放送局「バリースポーツ・ウエスト」の名物解説マーク・グビザ氏の評価を基に占っていきたい。
ここまで防御率0.47はメジャートップ。無双投球を続けている右腕の気になる点を挙げるとすれば、四球増とストライク率の悪化か。9イニング当たりの平均四球を示す与四球率5.68は昨季の2.39から悪化。昨季66%を記録したストライク率も今季59%にとどまっている。この“制球難”をグビザ氏はどう見ているのか。
「ショウヘイには多くのプレッシャーがかかっています。本当に接戦の試合が続いていることが投球を難しくしてますよね。そして彼は打撃もしないといけませんから」。開幕3登板は1点差、1点差、2点差と接戦ばかり。痺れる試合展開が投球を窮屈にしていると解いた。そして、2021年シーズン後半戦は6試合で無四球を記録するなど、毎シーズン徐々に状態を上げていく印象だ。「ショウヘイはシーズンが進むにつれて、制球力が毎年良くなっていく」。今後の制球力向上に期待を込めた。
今季から導入された投球間の時間制限「ピッチクロック」の対応も気になるところ。5日(同6日)の敵地・マリナーズ戦で違反をとられたが、グビザ氏は問題視していない。時短ルールに対応すべく、電子機器「ピッチコム」で自らサインを出し、違反をとられた始動のタイミングなどを審判に確認。この日のブルペンでは左足を下げてから投球動作に入るフォームを使わなかった。「パーフェクト。今までより早くアウトを取ることができるでしょう」と、太鼓判を押した。
元祖二刀流ベーブ・ルースの聖地フェンウェイ・パークではキャリア2度目の登板だ。昨年5月5日(同6日)のレッドソックス戦では7回11奪三振6安打無失点と好投。99球を投げてストライク88球、ストライク率81.8%とキャリア最高の制球力を見せた。昨季フェンウェイで見せた投球を再現、不安を払拭できれば、勝ち星はグッと近づいてくるはずだ。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)