大谷翔平、気温10度も防寒着を着られず「僕は着たかった」 ファスナー大苦戦の真相
出塁時に防寒ジャケットのファスナーを締めることができず
■エンゼルス 5ー4 レッドソックス(日本時間18日・ボストン)
エンゼルスの大谷翔平投手は17日(日本時間18日)、敵地のレッドソックス戦に「2番・投手」で投打同時出場したが、今季3勝目はお預けとなった。3回攻撃中に1時間25分の降雨中断があり、2回無安打1失点で降板。バットでは今季5度目のマルチ安打で連敗ストップに貢献した。試合後には防寒ジャケットのファスナーに苦戦した真相を打ち明けた。
全米を震撼させる二刀流でもできないことはある。気温10度。初回1死に中前打で出塁した大谷は、防寒ジャケットを着るのに手こずった。前開きのままリードを取ったり、閉めようとしたファスナーが壊れたり……。右前打でチャンスを拡大した2回無死一、三塁では、苦笑いで着ることもやめた。まさかの大苦戦には理由があったようだ。
「僕は着たかったですけど、着る時間もピッチクロックに含まれるのかがよく分からなかった」。今季から打者は残り8秒までに打席に入って構えなければ、ストライクが宣告される。一塁走者として次打者のウォードに迷惑をかけるわけにはいかない。この焦りがファスナー大苦戦につながったようだ。
そもそも走者で防寒ジャケットを着るのは投手だけ。昨季から両リーグで指名打者制を採用されるメジャーで、走塁中に防寒ジャケットを着る選手も大谷ぐらいだろう。「(審判に)確認して、それは(ピッチクロックの制限時間に)含まれないことがわかったので。次からは普通にタイムを取って着られる感じでした」。二刀流ならではの問題をまた1つ解決したと言えそうだ。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)