体格を他人と比較…小さな我が子に「焦り」 プロ野球選手の母も悩んだ“成長期前”

横浜高野球部で寮母をしていた渡邊元美さん【写真:伊藤賢汰】
横浜高野球部で寮母をしていた渡邊元美さん【写真:伊藤賢汰】

楽天・渡邊佳明の母で、横浜高の元寮母・元美さん

 誰にでもやって来る成長期。しかし、体が小さいと、いずれその日がやってくると分かっていても、どうしてもヤキモキしてしまう。横浜高の野球部で20年以上も寮母を務め、母としても息子をプロ野球選手に育てた管理栄養士の渡邊元美さんも同様の経験をし「本当に悩みました」と振り返る。ただ、「食べる力」をつけさせていたことが後の成長につながったという。

 楽天・渡邊佳明内野手は横浜高、明大を経て今季が入団5年目。180センチ、79キロの堂々とした体格を誇る。しかし、小学6年時の身長は148センチと小柄。母の元美さんは「小さいということに焦りがあったので他人と比較してしまうことがありました。『あの子は力がある』とか、そういう比較を子どもに投げかけたこともありました。本当に反省しています」と語る。

 栄養士の免許を取得していた元美さんは「必ず成長期が来るとは分かっていました」。それでも「現実とギャップがあると消化しきれなくて、本当に悩んだんですね」と当時の心境を明かす。

 ただ、努力は怠らず、おにぎりやサンドイッチなどを持たせて練習後に食べるように促した。その結果、中学3年生で身長は165センチ程度に伸びた。「今で言う補食。結果として正解だったと思いました」と述べた。

 子どもに成長期が訪れる時期は様々。「その時に備えられるように、成長するための食事を摂れるように、食べる力をつけてほしいと思います」と訴えた。

(First-Pitch編集部)

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