珍事、右中間フェンスにラッキーゾーン!? ドア開けっ放しで打球と中堅手が…
MLB公式も「見慣れない光景」、動画公開でファンは「誰か解雇されるかもしれない」
9日(日本時間10日)にシティ・フィールドで行われたメッツとヤンキースの「サブウェイシリーズ」で、外野フェンスにあるドアが開けっ放しとなっていたため、右中間への打球がブルペンへと吸い込まれてしまうという珍事があった。MLB公式サイトのツイッターは動画を公開し、ファンからは「なんてこった」などと困惑の声があがった。
ハプニングは試合開始直後に起こった。1回表。ヤンキースの先頭打者ヒックスが、左腕マッツの3球目のシンカーを捉えた。大飛球は右中間を真っ二つ。そして、ツーバウンドしてドアが開けっ放しとなっていたブルペン内へ。打球を必死に追いかけていたセンターのマイケル・コンフォートも、その勢いのままブルペンへと吸い込まれてしまった。
ドアが開けっ放し……? ありえない事態だが、結果はエンタイトルツーベースに。俊足ヒックスは、フェンスがあれば三塁打になった可能性もあっただけに、二塁ベース上で不満顔だった。ブルペンから救援投手が出てきた直後ならまだ分かるが、これは1回表の先頭打者のプレー。審判も気づいていなかったようだ。
「Cut4」は「アーロン・ヒックスの二塁打は開いていたドアからブルペンの中に転がり、マイケル・コンフォートもブルペンの中に入った」とのタイトルで記事を掲載。「野球の試合には予測できるプレーもあるし、予測できないプレーもある。フィールドで起こる多くのことが『普通の野球の瞬間』に分類される」とした上で「こうした実際にフィールドで起こるプレーを見慣れていることが、予期しないプレーをより面白くしている」と、このプレーを紹介した。
その中で、打球がブルペンに入っていったシーンを描写しながら「コンフォートも勢いのあまり、そのドアからブルペンの中に入り、見慣れない光景となった」と言及。そして、「間違いなく、これがメッツ最後の右中間のオープンドアポリシーとなった」と、“規定”で二塁打になったことを伝えている。
また、MLB公式ツイッターはこの動画を「物置に住んでいる?」という一言を添えて投稿。ファンもまさかの珍事に愕然とした様子だった。
「メッツらしい」
「審判が気付くべきだった」
「やるべきたった1つのことができていなかった」
「エンタイトル・ツーベース?」
「なんてこった」
「誰か解雇されるかもしれない」
このイニング、ヤンキースは後続が倒れて得点はならず。ヒックスが三塁まで進んでいれば、先制していた可能性もあっただけに、大きなプレーだった。守備側のホームチーム、メッツにとっては“ラッキーゾーン”となったが……その裏に3点を先制しながら結局、3-4で逆転負け。ヤンキースはこの1勝で勝率7割に到達した。