大谷翔平「日本語で書くよ」 バットへの“願掛け”から打率.375…同僚が語る舞台裏

エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】
エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

31歳ウルシェラが語る大谷の“おまじない”「ヒットを打てたのはそのおかげ」

■ブルワーズ 2ー1 エンゼルス(日本時間29日・ミルウォーキー)

 エンゼルス・大谷翔平投手のかけた“おまじない”が話題になっている。ジオ・ウルシェラ内野手は、大谷からバットに「ヒット」と書いてもらってから16打数6安打の打率.375と大当たり。28日(日本時間29日)の敵地・ブルワーズ戦では試合前に書いてもらい、3安打の固め打ちを見せた。ウルシェラは「上手くいってるね。面白い。お互い楽しむことができている」と笑顔を見せる。

 事の発端は24日(同25日)の本拠地・アスレチックス戦。ウルシェラがダグアウト裏のケージでサインペンを発見。バットに文字を書いたところ、一緒に練習していた大谷が「日本語で書くよ」と寄ってきたという。バットに記されたのは「ヒット」の文字。効果抜群で、2試合ぶりに出場した25日(同26日)に8試合ぶりのマルチ安打を記録した。「ヒットを打てたのはそのおかげだね」。今でも表情を緩める。

 翌26日(同27日)。今度はお返しとばかりに大谷がウルシェラに日本語で「ヒット」を書くことを求めたという。その試合で大谷は6号2ランを含む2安打3打点。さらに、27日(同28日)には本塁打が出ればサイクル安打の大暴れを見せた。ウルシェラは「バットを渡してきたので『ヒット』と、書いたんだ。(作戦は)上手くいっているね。ハハハ」と上機嫌。「日本語を書くのは難しいね。いつか覚えたいね」と日本語の習得にも前向きだった。

 31歳のウルシェラは2015年にインディアンス(現ガーディアンズ)でメジャーデビュー。ブルージェイズ、ヤンキース、ツインズと渡り歩き、エンゼルスは計5球団目。経験豊富な内野手だが、3歳年下の大谷の“リーダーシップ”に目を細める。「投打やること全てに感心させられる。その上、面白いし、いつもニコニコしていて、チームを勝たせるよう頑張っている。チーム全員を1つにまとめようとしているんだ」。年齢は関係ない。グラウンドだけでなく、ベンチ裏でも大谷がチームの中心選手となっている。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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