衝撃の年間50完封負けペース…中日の深刻すぎる“貧打” 助っ人大誤算、唯一の光明は
侍ジャパンから2発のアキーノは1HR…1日に登録抹消
開幕から1か月が過ぎ、最下位に沈んでいる中日が、昨年以上の貧打にあえいでいる。ここまで本塁打はわずかに4本で12球団唯一の1桁。56得点も12球団ワーストだ。4月終了時点で8勝15敗と大きく負け越している。オフには“大補強”を敢行したが、期待の新助っ人たちのバットが湿っている。
1日の公示でアリステディス・アキーノ外野手が出場選手登録を抹消された。MLB通算41発を誇り、右の大砲候補として加入。3月の野球日本代表「侍ジャパン」との壮行試合では2試合連続本塁打を放ち、期待を抱かせた。しかし、シーズンでは打率.154(65打数10安打)、1本塁打6打点と本来の力を発揮できず。2軍再調整となった。
同じく新助っ人のオルランド・カリステ内野手も4月8日のDeNA戦で2安打を放って以降、安打が出ていない。打率は.139(36打数5安打)まで下がり、復帰した石川昂弥内野手に代わってベンチスタートが多くなっている。
また、出戻り助っ人も以前の成績を残せていない。3年ぶりに中日に復帰したソイロ・アルモンテ外野手だ。入団1年目の2018年は132試合で160安打、打率.321をマーク。翌2019年以降は怪我に苦しんだが、2020年までの在籍3年間で打率.316を残した。しかし、復帰した今季は打率.161(31打数5安打)、1本塁打と不振に陥いっている。また、長らく中軸を務めてきた8年目のダヤン・ビシエド内野手も2軍にいる状況だ。
現時点で“大誤算”の補強となっている立浪ドラゴンズ。救いは、覚醒の兆しを見せている若手陣か。石川昂は左膝前十字靭帯不全損傷から復帰し、ここまで4番で打率.244(45打数11安打)、1本塁打3打点。そして、もう一人、2軍で躍動しているのが2年目の鵜飼航丞外野手だ。ここまで2軍で打率.314、5本塁打、21打点。本塁打と打点はウエスタン・リーグトップを走る。
4月30日のDeNA戦では左腕・東に4安打に封じられ今季8度目の完封負け。このペースならシーズンで50完封を喫することになる。チーム防御率2.71はリーグ3位。投手陣の奮闘に応えられるか――。若手のバットに期待がかかる。
(Full-Count編集部)