藤浪晋太郎、無失点投球に「良い精神状態」 ジャッジと対戦熱望「去年アメリカで1番」
「メンタルと技術のどちらかが欠けてもダメ」
■ヤンキース 11ー3 アスレチックス(日本時間11日・ニューヨーク)
アスレチックスの藤浪晋太郎投手が10日(日本時間11日)、敵地・ヤンキース戦で今季6度目となる救援マウンドに上がった。9点差と大量ビハインドの5回途中から3番手で登板すると、2回1/3を無安打無失点、1四球2奪三振と好投した。試合後は「落ち着いて投げられたことが1番よかった」と胸をなで下ろした。
9点差での登板に「良い精神状態というか、落ち着いてマウンドに上がれたと思います」と振り返り、「カッター(カットボール、)スライダーでカウントが稼げたのが楽に投げられた要因かなと。ここ最近、スライダー系が外れてカウントが苦しくなることが多かったので、リラックスしてカウントが取りにいけたのが1番よかった」と話した。
藤浪はこれでメジャー10試合目の登板で2度目の無失点投球。防御率は12.52まで下がり「メカニックも完璧はなかなかない。メンタルと技術のどちらかが欠けてもダメなので。良いバランスで投げられた」と振り返った。
この日はアーロン・ジャッジ外野手との対戦はなく「去年のアメリカで1番の選手。対戦できれば嬉しく思います」とMVP男との対戦を熱望した。
そっと添えられた一言に感謝した。初めて立つマウンドに、マーク・コッツェイ監督から声をかけられた。「マウンドに上がったときに監督が『ヤンキー・スタジアム楽しめよ』と言ってくれた。バッターに集中していたので、終わってから『あぁ、ヤンキー・スタジアムで投げたんだな』と思いました」。童心を思い出し、躍動を続ける。