大谷翔平のサイクル安打阻んだ“疑惑の判定” 外れてもストライク「ひどいジャッジ」
サイクル王手で迎えた7回1死一、二塁と9回2死一塁で外角ボール球がストライク判定に…
■エンゼルス 9ー5 オリオールズ(日本時間16日・ボルティモア)
エンゼルスの大谷翔平投手は15日(日本時間16日)、敵地・オリオールズ戦に「3番・投手」で投打同時出場し、今季5勝目を挙げた。7回4安打5失点しながらも、バットでは勝ち越し9号3ランを含む4安打3打点。二塁打が出れば自身2度目のサイクル安打達成という大暴れだったが、その一方で、快挙を阻んだ“疑惑の判定”もあった。
9回2死からトラウトが四球で出塁。大谷は「うれしかったですね。ラストチャンス。自分も打ちたい」と奮いたったが、初球の外角高めへの97.4マイル(約157キロ)のフォーシームがストライク判定に。MLB公式サイトのストライク・ボールを示す9分割表では完全なボールだった。その判定につられたのか、2球目の高めフォーシームを空振り。「難しいカウントになってしまった。二塁打を打つことよりしっかりコンタクトをしたいなと思っていました」。左前へ落とす技ありの一打につなげたが、チーム打撃に徹するしかなかったようだ。
7回1死一、二塁でも初球の外角高めフォーシームを見逃しストライク。これも9分割表ではボールだった。この打席でも外角を攻められて二ゴロ。9回の攻撃終了後には拍手と歓声が送られた。「できれば二塁打を打ちたかった。最低限ヒットを打てたので、それは良かったなと思います」と振り返った。
この日の球審はブライアン・オノラ審判。1992年8月4日にメジャーデビューした60歳のベテラン審判だが、5日(同6日)のメッツ-ブレーブス戦では、ブレーブス・オズナが1球もストライクが入っていないにも関わらず見逃し三振となる“誤審疑惑”もあった。
ファンからはSNS上に「ボール判定してくれてたら、違った結果だったかも」「初球の明らかなボールをストライク あれで一気に可能性が低くなったね」「1球目が全て」「大事な2打席をあんな形で消費させるとはひどいジャッジだった」とのコメントがあった。サイクル安打のような快挙には「運」も必要不可欠な要素と言えそうだ。