エ軍での「0勝」から始まった“転落” メジャー離れ2年目…球宴右腕が流浪の旅
5度の2桁勝利、通算78勝を誇るフリオ・テヘラン投手だが…
安定感抜群の右腕だったのが、エンゼルス在籍時に1勝も挙げられなかったことでキャリアが暗転した投手がいる。コロンビア出身の32歳、フリオ・テヘラン投手は5月にパドレスと結んだばかりのマイナー契約を破棄したと米最大の移籍情報サイト「トレード・ルーマーズ」が報じている。
テヘランはメジャー通算78勝を挙げている右腕。かつてはブレーブスで活躍し、2013年からの7年間では3年連続を含む5度の2桁勝利を挙げた。球宴にも2度出場し抜群の実績を誇っていた。それが2021年にタイガースで1試合投げたのを最後に、メジャーで投げていない。
昨季は米独立のスタテンアイランドを皮切りに、メキシカンリーグの2球団とドミニカのウインターリーグを渡り歩いた。キャリアの転換点となったのが、2020年にエンゼルスで過ごした1年だ。
新型コロナウイルスの感染拡大で60試合の短縮シーズンとなったこの年、テヘランは10試合に投げ0勝4敗、防御率10.05と低迷した。900万ドル(約12億4600万円)という高年俸に見合った働きとは言えなかった。前年、ブレーブスでは33試合に先発し10勝11敗、防御率3.81とフル回転していたことを思えば雲泥の差だった。
記事は「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者の、テヘランがパドレスとのマイナー契約を破棄したという報道を紹介。さらにテヘランは今年2月にパドレスと結んだマイナー契約を5月に破棄。その数日後に再びパドレスとマイナー契約を結んでいたことを伝えている。さらに「パドレスとテヘランが再再契約をする可能性もある」と指摘している。
一方で「故障が原因で、先発ローテーションに大きな課題を抱えている球団は球界に数多くあるものの、パドレスはそこまで(ローテーションは)絶望的ではない」とも。メジャーに戻ってくることはあるのだろうか。
(Full-Count編集部)