エ軍“戦力外”の元兜担当、獲得球団なくマイナーへ 打撃低迷に同僚の台頭が追い討ち
DFAとなったブレット・フィリップスは傘下3Aのソルトレイクへ
エンゼルスから事実上の戦力外(DFA)となったブレット・フィリップス外野手が、傘下3Aのソルトレイクに移ることになったと、米最大の移籍情報サイト「トレード・ルーマーズ」などが伝えている。20日(日本時間21日)にDFAとなった後にウェーバー公示されたが、獲得球団は現れず。マイナーで出直しを図る。
今年1月にエンゼルスに加入し、守備固めや代走などでここまで20試合に出場し、0本塁打、2打点、打率.077だった。チームメートが本塁打を放った際には兜を被せる係を担当し、日本ファンには存在を知られるムードメーカーでもあった。
DFAになった選手は、7日以内にトレードに出されるか、ウェーバー公示される。獲得球団がない場合は、マイナー契約か解雇となる。フィリップスに対して他球団の動きはなかったようで、ソルトレイク行きとなった。
ルーマーズはフィリップスについて「いつものように堅実な守備を披露したが、打つ方ではわずか打率.077、出塁率.250、長打率.077だった」と打撃面の不振を強調。当初は第4の外野手の役割をになっていたものの「彼の打席での不調は、マイナーで好成績をあげて数週間前に再昇格したミッキー・モニアックの台頭と同じ時期に起きてしまった」と一因を分析した。
フィリップスはMLBのサービスタイム(登録日数)が3年を超えているため、マイナー行きを拒否してFAを選択する権利を持っているものの、結果的に獲得球団は現れず。「彼の今季120万ドル(約1億6700万円)という控えめな契約を引き継ぐチームが現れなかったため、彼はFAにならずにこのままソルトレイクに行くことが濃厚だ」とまとめた。
(Full-Count編集部)