気持ちで結果は変えられる 中学硬式で起きた番狂わせ…原動力は“意識”の変化

「八街京葉ボーイズ」を率いる山下慎一監督【写真:片倉尚文】
「八街京葉ボーイズ」を率いる山下慎一監督【写真:片倉尚文】

4月29日、ボーイズリーグの関東大会で全国屈指の強豪が弟分に敗れる波乱があった

 中学硬式野球の強豪「東都クラブ京葉ボーイズ」は3つのグループに分けてチームを編成している。トップチームの「京葉ボーイズ」は全国屈指の強豪で、全国制覇を3度達成。「京葉下総ボーイズ」と「八街京葉ボーイズ」は育成チームの位置付けだが、春の東日本王座決定戦「メニコン杯 第26回日本少年野球関東ボーイズリーグ大会」では、前年覇者の「京葉ボーイズ」を、「八街京葉ボーイズ」が破るという“番狂わせ”を起こした。「八街京葉ボーイズ」の選手の意識に変化があったという。

 4月29日のメニコン杯4回戦で、「八街京葉」が3-2で「京葉」に競り勝った。いわゆる下克上が起きたのは東都クラブ史上初めての出来事だった。客観的に見て技量的には劣る側が成し遂げた勝利だったが、「八街京葉」を率いる山下慎一監督は手応えを感じていた。「子どもたちの勝ちたいという気持ちが前面に出ていました。気持ちが入っていると感じていましたので、いい試合はできるかなとは思っていました」。

 3月の千葉県大会でも両チームは対戦し、この時は「京葉」が6-1で勝っていた。完敗だったというが、ここで選手たちに「気持ちが入った」と指揮官は語る。その後の練習試合などで結果を残し、今度こそという気持ちで選手は試合に臨んだ。

 初回に先制二塁打を放つなど勝利に貢献した荒関悦詩外野手は「試合前に駄目だと思うと相手に押されてしまう」と、気持ちで負けないように努めた。自身の適時打で先制したことに「相手の方が力は上ですが、初回の勢いでいけるのではないかとなりました」と振り返る。

 遊撃手の柏木雄太も「気持ちで圧倒できた。下の代の選手にとっても良かった」と勝利の意義を語る。努力次第では格上のチームを倒せることを実証し、「成長してレベルアップできている」と口にする。

 この一戦で分かることは野球に絶対はないし、若い選手には驚くべき成長力があるということ。山下監督は「成長を感じています。中学生は伸びる時は一気に伸びる」と語る。

 両チームの戦いには続きがある。5月14日に関東大会予選で再度激突し、「京葉」が11-2で圧倒した。同じグループ内に切磋琢磨できる仲間がいるのは、選手が成長する上でこの上ない環境だろう。

(片倉尚文 / Naofumi Katakura)

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