大谷翔平、“今夏のトレード放出”の可能性は? 敏腕記者が断言するだけの確かな根拠
積極補強と若手登用のエンゼルスは「可能な限りプレーオフ争いに加わり続ける」
エンゼルスの大谷翔平投手は、3日(日本時間4日)のアストロズ戦で今季2度目の4安打を放つなど“二刀流”での活躍を続けているが、その中でもやはり気になるのが今後の去就だ。メジャー6年目の今オフにフリーエージェント(FA)となるが、8月1日(同2日)にトレード期限が迫る中、FAになる前に対価を得られるトレードによる放出があるのではないかという憶測は絶えない。しかし、米メディア「ジ・アスレチック」の敏腕記者、ケン・ローゼンタール氏は「私はオオタニがトレードされるとは見ていない」と断言している。
米放送局「FOXスポーツ」がローゼンタール氏のインタビューを公開。その中で同氏は、大谷が夏にエンゼルスを去る可能性が低いと見立てるのは、チームが示す、プレーオフ進出への並々ならぬ意気込みがあるからだと強調した。
オフには昨季15勝のタイラー・アンダーソン投手、巧打好守のジオ・ウルシェラ内野手、昨季28本塁打を放ったブランドン・ドルーリー内野手らを積極補強。また、5月に2021年ドラフト1巡目の23歳、サム・バックマン投手をメジャー昇格させるなど、開幕から若手有望株を積極的に登用している。「ようやくプレーオフに返り咲くことができるよう、最善を尽くしている。それは、オオタニがチームにいるのは今季だけだと分かっているからです。ですから彼ら(エンゼルス)は可能な限りプレーオフ争いに加わり続けるでしょうし、私もそう期待しています」とローゼンタール氏は力説する。
エンゼルスは3日(日本時間4日)現在、30勝30敗でア・リーグ西地区3位につけている。「ワイルドカードが3枠ある中で、プレーオフ争いから完全に脱落するのは難しい」とローゼンタール氏。さらに「素晴らしいチームとは言いません。そこは勘違いしないでほしいですが、と同時に、彼らは今季こそ(プレーオフ連続不出場から)抜け出してプレーオフに返り咲く年として、照準を合わせているんです」と見立てた。
地区優勝した2014年以来、エンゼルスが9年ぶりプレーオフ進出に向けて”早期脱落”することがなければ、赤いユニホームを身にまとった“リアル二刀流”の姿を、今季いっぱい楽しめる可能性が高いといえそうだ。
(Full-Count編集部)